肺がんは辛いのに
がんに罹りたくて喫煙するのだろうか?そう思わずにはいられません。
「煙草を吸うのは長い時間をかけて自殺をしているようなものだ」
2年前、誰の言葉か忘れたけれど、とても衝撃的でした。テレビで、がんと喫煙の関係を取り上げていた時、出演者の誰かが言ったのだったと思います。それまで、漠然とがんの危険性を考えつつも喫煙の習慣から抜けられなかった私は、その日から煙草をやめました。
がんと喫煙の関係については、世界保健機構(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が、詳細なデータを公表しています。それを見れば、喫煙者は一気にがんの危険性を実感するんじゃないでしょうか。
私の兄は、1日に2箱も煙草を吸うので、いつ肺がんに罹るかと心配でなりません。そこで、「煙草やめたら」といつも注意するのですけど、まったく耳を貸しません。それどころか、「おれはがんの治療中でも煙草をやめられないだろう」なんて言うのです。煙草で肺がんになるなら、本望だともいいます。がんになってもいいだなんて、バカじゃないのと呆れます。他のがんならともかく、肺がんにでもかかろうものなら、煙草なんて吸えたものじゃないのよ。肺がんの辛さやしんどさを知っているのでしょうか。
弟には3才の息子がいるので、自分が肺がんになるのは構わなくても、息子に副流煙を吸わせるようなことはしないようです。義姉の目も光っているので、煙草を吸うのはいつもベランダ。それなら、弟が肺がんになることはあっても、妻子を巻き添えにすることはなさそうですがね。
治療とは関係なく、たまに用事で病院へ行くと、がんかどうかは分からないけれど入院患者さんが外の喫煙所で煙草を吸っているのを見かけます。兄ががんで入院したら、きっとあんなふうにするのでしょうね。がんになっても懲りずに煙草を吸い続けるなんて、とも思います。でも、がんでさえ、煙草をやめさせることができないほどなら、もはや中毒なのでしょうね。兄と喫煙者につける薬はないようです。